1905年ごろにスウェーデンの技術者マグヌス・ニール(Magnus Neill)によって設計されたTicka Watch Cameraは、1904年9月6日に米国で特許を取得した米国製Expo Watch Cameraのヨーロッパ版にあたります。まさに初期のスパイカメラの部類に入るもので、懐中時計という人目を欺く姿をとっています。日常の優雅な品のなかに、写真機が隠されているのです。
ロンドンのHoughton Ltdが製造したTickaはたちまち成功を収め、製造開始から最初の3日間で4,000台が販売されました。カメラが大きく目立つものであった時代に、この控えめな設計はひとつの転機となり、小型判が普及する10年以上も前に、人知れず自然な瞬間を撮影することを可能にしました。
初期の愛用者のひとりに、熱心なアマチュア写真家であったデンマーク出身のアレクサンドラ王妃がおり、このすばらしいカメラで撮影した写真を大いに喜んだと伝えられています。
ヨーロッパでの生産は1914年の開戦とともに終了しましたが、米国のExpo Watch Cameraは1939年まで製造が続けられました。この構想は大きな影響を与え、日本でもMomentの名で模倣品が作られたほどで、その国際的な広がりを物語っています。
ギャラリー
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ご来館の前に
入館無料・どなたでもご覧いただけます
- 開館時間月曜〜土曜:10:00〜17:30
- 所在地Studio Harcourt(スタジオ・アルクール), 6 Rue de Lota, 75116 Paris
- 臨時休館日2026年10月15日木曜日2026年10月21日水曜日2026年10月28日水曜日2026年10月29日木曜日2026年10月30日金曜日2026年10月31日土曜日










